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中国絵画バブル 株より若手作品を買え

4年後には2000億円市場
 中国の絵画ビジネスが空前のブームを迎えている。急激な経済発展に伴い、一部で金余りが進み、富裕層を中心に投機の手段として絵画を売買するケースが激増。北京では昨年、絵画の年間売上額が九十一億六千万元(約千三百七十四億円)に上り、二〇一〇年には百五十億元(約二千二百五十億円)に達するとの予測もある。バブルの懸念も指摘される中、中国絵画市場は過熱する一方だ。(相馬勝)
 中国の絵画市場に詳しい日本人画商によると、中国の現代絵画市場が関心を集めてきたのはここ数年のことで、特に、二十代から四十代の若手の中国人画家が育ってきたことが背景にある。
 中国の現代絵画には、新中国建国当時に多く見られた、労働者などを描いた「革命画」をモチーフにした力強いタッチのものや、中国伝統の書画を取り入れた古風なタッチの水墨画風の絵画。また、ピカソのような抽象画の画風を取り入れた作品などさまざまだ。
 作品は北京と上海の絵画市場に集中しており、計約三十人の画商が才能豊かな若手画家を見いだして、絵画市場に送り込んでいる。若手画家の一人、趙無極氏の絵画が〇四年、香港のクリスティで、中国人画家の油絵としては最高の二百三十万ドル(約二億七千万円)で落札された。
 北京のオークションでも昨年、有名画家、呉冠中氏の水墨画「鸚鵡(おうむ)天堂」が三千二十五万元で競り落とされたほか、毛沢東主席が一九五八年に広東省広州市近郊を視察したもようを描いた「毛主席視察広東農村」が千十二万元の値をつけた。
 中国共産党機関紙「人民日報」によると、油絵の相場高騰は〇四年末ごろから始まり、同年初めには二十万-二十五万元だった林風眠画伯の油絵が、現在は百五十万元-五百万元に跳ね上がった。
 また、〇五年に北京市で開催されたオークションは百三十七回で、出品された芸術品は七万千二百八十五点。取引額は九十一億六千万元で、〇四年の三十九億三千万元の二倍以上。「二〇一〇年までには百五十億元に達する」(中国紙・北京晨報)との予測も出ている。
 この背景には、投機目的の資金が流入していることがある。北京の絵画取引業者は「昨年から株価が低迷しており、株式投資は投機としては魅力が乏しくなっている。このため値上げを続ける絵画市場に膨大な投機資金が流れ込んでいる」と指摘する。
 ニューヨークの画商で、中国絵画を専門に扱っている「チャイナ・アバントギャルド」のハワード・ファーバー社長によると、北京や上海の市場で売られた作品がニューヨークやパリ、ロンドンなど欧米諸国で売られることも珍しくない。中国人画家の作品に注目が集まっており、十万ドル以上で売れることもまれではないという。ファーバー社長は「中国では最近、才能豊かな若手の画家が育ってきており、従来の欧米の画風とは違って極めて新鮮で心を打つ作品が多い。今後も中国の現代絵画は世界中の注目を集めることになろう」などと話している。


(産経新聞) - 3月30日16時24分更新より抜粋

□yahoo!ニュースより転載
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060330-00000024-san-int
by ucj | 2006-03-31 10:28 | ★ニュース