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【中国】自動車は色も決め手!中国メーカーが注目

 競争激しい中国自動車市場で勝ち抜く決め手として、車体の色つまり塗装は重要だと地場の業界関係者が認識し始めたようだ。日本車人気上昇の秘訣は燃費のよさなどのほか、塗装も見逃せない要素との分析が背景にある。専門家は日系塗料メーカーの研究体制にも注目。国産地場メーカーには「塗装は外資に追いつけない分野」と映る。流行を生み出す力にもなる塗装は、今後ますます関心を集めそうだ。

 3日付経済観察報は、車体の色が自動車市場で新たな勝ち残りの要素になってきたと報じる中で、マツダを例に挙げて日本車の販売増には塗装も関係しているとの見方を示した。

 マツダが第一汽車集団系の一汽轎車で生産する「アテンザ(馬自達6)」は昨年、5万5,186台と前年比倍増の販売実績を上げた。同紙はアテンザの塗装パターンの中で赤色に注目。先端を行く塗料を使った赤色は、ほかにない鮮やかさを実現している、と高く評価した。

 同紙はまた、日産自動車「マーチ」の中国をイメージした外装色「チャイナブルー」が、日本流行色協会と日本ファッション協会主催の自動車塗装表彰「オートカラーアワード2006」でグランプリを獲得したことを指摘。日系自動車メーカーの塗装重視の姿勢を伝えた。

 ■世界大手は体制確立

 自動車の世界で塗装の重要性を早くから認識している先進国では、自動車メーカーだけでなく化学・塗料メーカーもこの方面の研究に熱心だ。米デュポンは研究報告書で「過去6年、自動車塗装の分野では最有力の銀色(シルバー)を脅かした色はないが、アジアでは今後3年の間に、温かみのある赤や浅いとび色といった色に取って代わられていく」と予想している。独BASF、米PPGインダストリーズもそれぞれ今後の自動車流行色予測を出している。

 ■日系塗料のシステムに着目

 デュポン、BASF、PPGは合わせて世界の自動車塗料のシェア70%を握り、この分野の研究開発(R&D)体制も充実している。しかし中国の自動車関係者はこの3社に加え、日本の塗料メーカーの充実した取り組みにも関心を強めているようだ。

 政府系研究機関・中国国家塗料工程技術研究センターのある専門家は大手の関西ペイントを例に挙げ、同社が自動車と建築の色彩デザインのR&D要員200人近くを抱えていると指摘。また中国自動車市場の塗装の流行傾向を調べるため、専門スタッフを北京と上海に派遣し各種自動車の写真撮影や統計調査などに当たらせていると述べた。

 中国流行色協会の梁勇副会長は日本ペイントを取り上げた。梁副会長は、同社には中国向け自動車塗装の傾向を予測する専任者がおり、情報を大量に収集している上、英国の流行色関連団体と上海で中国の消費者が好む色の傾向について共同調査も行ったと指摘した。こうした結果を基に、同社は自動車メーカーに中国向け塗装を提供しているという。

 「自主ブランド重視」の追い風を受ける国産自主ブランドメーカーの間にも、塗装の重要性は認識され始めたようだが、同紙によると中国では自動車車体の色のR&Dはまだ「空白の状態」。有力研究機関による研究も少なく、流行予測をメーカーに提供するのは難しいようだ。

 奇瑞汽車のQQは生き生きした色彩が人気に拍車をかけた。だがこれも満足できる水準に達しておらず、塗装は自主ブランドメーカーにとって、経験豊かな外資系メーカーとの間に立ちはだかる厚い壁という。

 中国でも自動車塗装表彰はあり、昨年は第一汽車集団が表彰された。地場の自動車・塗装メーカーが、自動車塗装のレベルアップに今後どう取り組んでいくか。外資との差を縮めることを視野に、今後、メーカーの関心は高まりそうだ。

□YAHOO!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060404-00000010-nna-int
(NNA) - 4月4日8時0分更新 より抜粋
by ucj | 2006-04-04 09:59 | ★ニュース